世界一初恋 未完成
ホワイトデーネタ
バレンタイン用に考えていたのを時間切れにより、ホワイトデー用に変更

「今度のザ☆漢は、ホワイトデーネタでいこう思うんだ」
丸川書店会議室。次号掲載作について、打合せに来ていた伊集院は、そう切り出した。
「中継ぎ的な短編か」
「ああ。ちょうど時期的にもいいし、どうかな?」
「お前がやりたいっているならかまわないが、具体的にはどうするんだ?」
そこで、伊集院が一枚の紙を差し出した。
「内容は、俺もまだ詰めてないんだけど、惚れた女のために何か送りたい男に漢がこのレシピを教える、でいこうと思う」
「へぇ。チーズケーキか」
レシピは、作り方が入らすと入りで説明され、イメージしやすく、材料を混ぜて役だけとなっている。
「簡単だろ。でも、おいしいチーズケーキが作れるんだ」
ほらと、伊集院が持ってきたケーキ箱を開ける。
「そのレシピを元に俺が作った奴だ。ちょっと食べてみてくれ」
「おっ、うまそう」
桐嶋は、チーズケーキを一口食べ、もぐもぐと口を動かすと、目を見張らす。
「うまい!」
「なっ。」
桐嶋は即座にOKをだし、路線は決まった。
数日後、伊集院は、プロットを仕上げ、桐嶋にOKをもらったところで一つお願いをした。
「