その命は、天に消えた。
そして、勇者は帰った。
真の主の元へ。
聖闘士星矢 アスガルド編 ジークフリート
十数年前に書きました、ジークフリートを主人公として、「アスガルド編」に独自ねつ造設定を加えて書いた作品です。
なので「黄金魂」編の設定は入ってません。
たぶん、初めて書いた長編となります。
せっかくのなのでUP。

「終わった・・・・」
とっくにソレントは離脱し、ジークフリートは一人宇宙の彼方へ飛ばされながら、
強い疲労感に襲われる。
「ニーベルンゲン」
神話の時代、共にいた指輪。
その力と知恵に助けられながら、やがて力と想いにおびえた。
指輪を捨てろとの神命を授かった時は嬉しかった。
神命だからとなんの後悔もなく捨てれた。
そのときのつけが招いた事態。
「あいつらになんて謝ろう」
謝罪の言葉を考えて、涙が溢れる。
自分がいたらないせいで犠牲になった人々。
「何が勇者だ」
誰も護れなかった。誰一人救えない。自分は何一つ変わらない。昔も今も・・・。
「次に降り立つ時は・・・」
目の前が真っ白になる。
そして再び目覚めた時。
そこは見覚えのある光景。
「お帰り」
我が主が出迎える。
「ただいま、オーディン」
あとがき
すごく昔に書いた作品です。
これは、続編があって書いている途中で挫折しました。
アイデアは残っているので気が向いたら書くかも。
そのときは黄金魂編が出来たし、その設定を入れなきゃダメかな・・・。