戦うセバスチャン セバスチャン×デーデマン デーデマン女体化 R12
セバスチャンが主人で、デーデマンがメイドのパロ。
十数年前に書いたものがでてきたので、せっかくなのでアップしました。
午前7時。
朝の冷たい空気と日の暖かさが入り交じり、何とも言えない心地のよい空気に満たされる。
なーんて気持ちいいんだろう。
絶好の朝寝日和だよね。
では、おやすみなさ~~~~~~~い。
「起きろ!」
上から迫り来る殺意。
間一髪のところで逃れる。
ぜいぜいと肩で息をしながらベットを見ると、私が寝ていたところには深々と日本刀が
突き刺さっていた・・・。
「起きたか、デーデマン」
「お、おはようございます、旦那様」
私、デーデマン。
セバスチャン家でメイドやってます。
◇ ◇ ◇
「 でね、ひどいんだよ。私がいること判ってて、刀突き刺すんだもん」
ここは、使用人休憩室。
デーデマンは、誰よりも遅い朝食を取りながら主人への不満を口にする。
一緒にいる仲間達は、朝の仕事後のコーヒーを飲みながら愚痴を聞いていた。
「はぁー、旦那様は極悪だよねぇー」
でも、そんなところがまたいいんだよねぇーと頬を赤らめうっとりとするのは、同僚のA。
「まあ、お前が早く起きれば問題は即解決するだろうな」
コーヒー片手にクールに図星を指摘するのは、同じく同僚のB.
「で、今日は何で起きられなかったの?」
やっぱり、アレ?とマル秘ネタ帳と題されたノートにメモを取りながら聞くのは、
メイド仲間のツネッテ。
「そーか、旦那は、激しいのか・・・」
うらやましいねぇー、とデーデマンのカップにコーヒーのおかわりを入れているのは、
コックのデイビット。
そうなの?とツネッテが興奮と期待で目をランランとさせて、Aが嫉妬と絶望で目を
血走らせながらデーデマンに詰め寄る。
「ん~、そりゃーもう。昨日はねぇ~」
と、前置きを長く取りつつも、ちょっと誇ったような顔をして話し始めようとすると。
「皆さんまだここにいたんですか」
使用人頭であるヨハンが入ってきた。
「休憩はもう終わりですよ。今日の持ち場に行きなさい」
ヨハンが手をパンパンと叩いて促すと、みんなバタバタとカップなどを片付け、
それぞれの持ち場へと急ぐ。
「デーデマン、貴方も早くしなさい。旦那様がお待ちですよ」
「はぁーい、ヨハン」
デーデマンは皿の残りをかき込むとコーヒーで胃に流し込み、主人が待つ執務室へと
向かった。
「失礼しまーす」
コンコンとドアをノックし少しずつ開けながらそっと中を覗くと、すでにセバスチャンは
書類作業を始めていた。
「あの、旦那様・・・」
「来たか」
セバスチャンはじろりとデーデマンを見るがすぐに書類に目を戻す。
「そこに置いてある」
「はーい」
デーデマンは、セバスチャンが処理した書類一枚一枚に目を通していく。
書類に不備がないかどうかチェックするのがデーデマンの仕事だ。
もっとも、セバスチャンの仕事ぶりは完璧で、今までミスした書類など一枚もないのだが。
とはいえ、たかが書類のチェックといえども、その書類に何が書いてあるか理解していなければチェックのしようがない。
セバスチャンが行っている事業は銀行から100円ショップまで多彩な業種に及び、
その業務内容を全て把握するのは並大抵ではなかった。デーデマンがこれを行えるのも
ひとえに彼女のIQが250もあり、一度記憶したものは忘れないという頭脳の持ち主だから
である。
その為、他の使用人とは一線を駕した待遇を受けている。
まぁ、理由はそれだけにとどまらないが・・・。
セバスチャンの仕事のスピードは驚くほど早い。
一日分の仕事を午前中に終わらすのだ。
だが、このスピードは彼にとってゆったりと仕事をしている感覚だ。本領を発揮すれば、
一日で一年分の仕事を終えてしまうだろう。
しかし、そうなるとやることが無くなってしまうので、ゆっくりやっているのだ。
が、一緒にする側としては、眼が回りそうなくらいだ。
日がちょうど真上に来る頃には、デーデマンはへとへとになっていた。
「昼食の時間だな。いくぞ」
「まっ、待って~~~~」
すたすたと歩く主人の後を、ふらふらしながら必死についていく。
セバスチャンは振り向きすらしない。
ずいぶん冷たい主人である。
◇ ◇ ◇
昼食を終え、仕事を全て終えてしまったセバスチャンが何をするかというと。
「では、午後の仕事だが・・・」
使用人一人一人に午後の仕事内容を指示していく。
この家には執事がいない。
なぜかというと、主人であるセバスチャンが全て管理しているからだ。
執事というのは、主人の代わりにその家の全てを管理し、主家の利益になるように
努めるのが仕事である。
だが、セバスチャン家では主人自らその役割を行っているため必要ないのだ。
セバスチャンにとっては午後の暇つぶしなのだが。
指示を受け、使用人達は皆それぞれの持ち場へと散っていく。
しかし、一名含まれてない。
デーデマンである。
何をしているかというと。
「す~~~~っ、す~~~~~っ」
自分の部屋で寝ていた。
しかも、しっかり寝間着に着替えて。
デーデマンだけには、昼寝をすることが許されていた。
午前中の仕事がハードだからと言うのが表向きの理由となっている。
午後三時頃起き、おやつを食べてから、やっと使用人らしい仕事をする。
夕食を終え、その後の一仕事を終えると、就寝時間まで各自自由に過ごす。
だいたい皆好きなことをして過ごし、デーデマンは勿論。
「ぐうぐう」
やっぱり寝ていた。
そして就寝時間。
夜の見回りに行く者以外は、皆床につく。
しかし、
「う~~~~~~ん」
デーデマンはベットから起き上がり服を着替えると、とある部屋へと小走りで向かう。
そう、この時間から彼女の本当の仕事が始まるのである。
◇ ◇ ◇
デーデマンはある部屋のドアの前で足を止めると、きょろきょろと辺りを見回し
コンコンとノックすると、滑り込むように部屋に入る。
「来たか」
一人で寝るには大きすぎるベットの縁にセバスチャンが座っていた。
「来い」
主人に呼ばれ、デーデマンは嬉しそうに駆け寄った。
抱きつくデーデマンを抱き留めると、セバスチャンはその可愛らしい唇の口づける。
「んっ」
舌を入れ、ゆっくりと口内を犯す。
「んう・・・んんっ」
いったん唇を離すと、今度は片手でデーデマンの胸元のボタンを器用にはずしていく。
そして、白い肌をさらけ出すと、そこに顔を押し当て、唇を這わす。
「あっ・・・やぁ」
「嫌じゃないだろう」
セバスチャンは不敵に笑うと、可愛らしい白いふくらみの頂に成る赤い実をかりりっと
甘噛みする。
「ふうっ」
デーデマンは堪らずセバスチャンにしがみつく。
「こら、締め付けるな」
セバスチャンはなぶっていた実から口を離し、デーデマンを持ち上げると、ベットの上に
放り投げる。
「きゃっ」
そして、その上に覆い被さった。
「あっ」
「今夜もその声で、俺を楽しませろ」
面接の席で眼が合わさった瞬間、私の胸はドキドキし始めて。
きつい仕事だけど、がんばってみようと思った。
旦那様の傍にいられるしね。
だから、夜伽を命じられたときは嬉しかった。
たとえ、ただの欲望の処理でも、私にはそれでもよかったから。
これほど惹かれた女はいなかった。
手放したくないと思った。
だから、権力を使って俺はこいつを手に入れた。
何度も高みに導かれ、深い眠りに落ちるデーデマン。
セバスチャンもまた、デーデマンをしっかりと腕に捕らえ眠りにつく。
デーデマンはセバスチャンより早く起きることはないから、知らない。
セバスチャンの腕は、朝まで決して彼女から離れることはないことを。