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幻想庭園

いろいろ書き散らしてます。 なお、掲載している内容につきましては、原作者様その他関係者様には一切関係ありません

千億の夜と千億の昼 

聖闘士星矢EPISODE・G     コイオス×ポイペ R15

数千年ぶりに再会した夜のこと。
十数年前に書いたものがでてきたので、せっかくなのでアップしました。
創作を始めたばかりの頃で、つたないです。






 空に輝く星の数ほど躰を重ねてきた。
 だから知っている。
 体格、動き、癖、力・・・・。
 知っている・・・・のに・・・・。
(この違和感はなに?)
 見たところ、傷跡なんか一つもない。
 けど・・・・。


「どうかしたのかい?」
 上から降る声にポイペは意識を目の前の現実に戻した。
「抱かれている時くらい、私のことだけを考えていて欲しいね」
「あなたのことを考えていたのよ、コイオス」
 そう言った途端、コイオスの顔はあっという間に嬉しげにゆるんでしまう。
 でもそれにポイペはつられなかった。難しげな顔のまま、じっとコイオスの顔を見つめる。
「ねぇ、あなた本当に大丈夫なの?」
「なにがだい?」
「どぼけないで」
「とぼけてなんかいないさ」
 コイオスはポイペの首筋に噛みつく。ポイペが小さく震えたのを皮切りに、そのまま
下へ下へと唇を落としていく。長年の経験から悟った快楽のツボを押さえていく。
「・・・・っ」
 そうして生命が生まれる泉の入り口へ到達すると、そこを丁寧に堪能する。 
「っあ・・・ああ・・・」
 背中を走る静電気のような刺激に絶えきれず、ポイペはのぞけり、シーツをきつく握り
しめる。泉から大量の水が溢れ、コイオスはこぼさぬようず飲み干した。
「君はここをいじられるのに弱いね」
 唇に着いた残滓を指ですくい取りながら、コイオスはクスッと笑う。
「安心したよ。幾億の昼と夜を越えても君はあのときのままだ」
 乱れた息を整えながらポイペは改めてコイオスを見上げる。
 やはり、見た目は変わっていない。でも、何かが違う。
 コイオスの霊血に輸血したヒュペリオンの霊血が混じっているせいだろうか。霊血に宿る
ヒュペリオンの小宇宙がそう感じさせるのだろうか? 
「心配いらないよ」
 ポイペの心情を察した、あやすような声。
「なにもね。・・・・・・・・知らない方がいい」 
「どうい」
 それ以上の言葉を遮るように、コイオスは猛々しい己の分身をポイペの躰にねじ込む。
 急に奥深くまで入り込んだ侵入者に、ポイペは悲鳴に誓い声を上げた。
 腰をしっかりとつかまれ、奥深くまで突き上げられる。躰を引き裂かれそうな勢いに、
ポイペは逃げ出しそうになるが、コイオスに覆い被され、ただ下で喘ぐことしかできない。
「はっ、やめっ、あっ、あぁぁぁぁ」
 ポイペに唯一できた反撃は、コイオスの背中に爪を突き立てることぐらいだ。
 しかし、そんな痛みなど感じないかのように、コイオスは突き上げ、かき回し、全てを
感じようとする。 そこには妻に対する気遣いなど存在しない。本能がもたらす衝動に
突き動かされている。
 その最中、二人は己の限界を知る。
「・・・・・・っ・ああああ」
「くっ」
 二人は達した時の感覚を何千年ぶりに思い出した。
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