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幻想庭園

いろいろ書き散らしてます。 なお、掲載している内容につきましては、原作者様その他関係者様には一切関係ありません

生きている証


確かたるものを手に入れた。
聖闘士星矢EPISODE・G  ヒュペリオン×ティア R15

十数年前に書いたものがでてきたので、せっかくなのでアップしました。
創作を始めたばかりの頃で、つたないです。





 
 ティターン十一神の復活祝いの宴も終わり、ピュペリオンはやっと妻であるティアと
二人きりになれた。
 再会の抱擁を交わす。
 ティアを離さぬようしっかりと抱きしめたとき、ヒュペリオンは改めて今自分が現世に
在ることを確認した。
 この腕の中の温もりが、熱い鼓動が、己の名を呼ぶ声が、その証拠だ。
 だが、足りない。
 もっと確かなる物が欲しい。
「ティア」
 名を呼ぶと、ティアは口づけで返した。
 それが合図となって、ピュペリオンは彼女を寝台に押し倒す。
 そしてその身に生きている、現世(ここ)にある証を立てようとした。


    熱い)
 触れられた箇所が、どこもかしこも熱かった。
 全ての星の数を合わせても足りぬほど肌を重ねてきたというのに、子も三人産んだと
いうのに、ティアはまるで生娘のように、ヒュペリオンが施す行為に恥じらいの声を上げた。
 足を広げ、さらけ出された恥ずかしいところに顔を埋められる。
「だっ・・・だめで・・・あっ」
 その声も、ヒュペリオンにはただあおっているようにしか聞こえなかった。 
 おとなしく止めてやると、今度はもっと熱いものを侵入させようとする。
 ティアは思わす躯を硬くした。
 数えるのも煩わしくなるほどそれを受け入れてきたというのに。
 硬くなるティアにヒュペリオンは少し驚くが、手慣れた手つきでその身をほぐすと、
男の証を突き立てた。
 ティアは悲鳴を上げた。
 しかし、それはすぐに切なげな声に変わる。
 ティアの声と衣擦れの音、肉体の合わさる音が、部屋中に響き渡る。
 二人はほぼ同時に高みに登り、証を放った。
 
 そして、二人はほっとした。


 ああ、自分達はここにいるのだと、
 地に足を付けて、立つのだと。
 生きている。
 ここに在る。
 愛するものと共に生の時を刻んでいる。


 手に入れた。


 もう二度と失わない。



作成当時の後書き
書いてて恥ずかしかった~。 文章の締めくくりって難しいね。何度も書き直したよ。
どうだったでしょうか、今回の話。 こういう話もっと書きたいけど・・・・・・精進します。
 
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