デーデマンが見た悪夢とは?
戦う!セバスチャン セバスチャン×デーデマン デーデマン女体化 R12
十数年前に書いたものがでてきたので、せっかくなのでアップしました。
まだ、創作を始めたばかりの頃で、非常につたない作品です。
全5話なんですけど、前4話のデータが残っていなかった。
なのでうろ覚えのあらすじだけ、書いておきます。
うろ覚えのあらすじ
デーデマン家に突如現れた正体不明の占い師により最悪な一日を過ごすと言われた
デーデマン。
そんなの信じないと言ってのけたデーデマンだが、数々の不幸に見舞われ、
一番最悪なことに密かな恋人のセバスチャンの目の前で、他の男にキスされるのを目撃され
てしまい思わず逃げ出したデーデマンであったが・・・・。
「あっ、セバスチャン」
「帰ってたんですか」
彼らがセバスチャンに出くわしたのは、夕食の時間になっても姿を現さないデーデマンを
探しに行こうとした矢先の事だった。
あの後気がついたデイビットから厨房の中で起きた出来事を聞いたAとB。それならすぐ
帰ってくるだろうと思っていたのだが、結局こんな時間になっても二人は帰ってはこなかった。 そして今、姿を見せたのはセバスチャン一人。
「あの、旦那様は?」
「旦那様なら、具合が悪そうだったんでな。ベットに寝かしつけてきた」
「「ええっ!!」」
驚きの声を上げる二人。
「具合がって・・・・・あの旦那様が?」
風邪すら滅多に引かない主人が寝込むようなことは経験したことがないので二人はとまどう。 なにかの前触れかとさえ思ってしまう。
「なんでまた・・・・」
「あっ、もしかして」
Aがぽんっと手を打つ。
「おやつの食べ過ぎじゃないかなぁ。いつもの倍は食べてたって言ってたし」
食べた後すぐに全力試走したら胃がおかしくなるだろう。それを聞いてBも納得する。
「かもな。主治医を呼びますか?」
そう聞いたが、セバスチャンは必要ないと答え、夕食も必要ない。今日の仕事はもう上がっても良いので皆にそう伝えてくれと言って、様子を見てくるとデーデマンの寝室に向かった。
その背中を見送りながらAはぽつりとこぼした。
「やっぱり、あの占いは本当だったんだ」
◇ ◇ ◇
デーデマンはふかふかするベットの上で目を覚ました。
辺りを見回し、そこが自分の寝室だということを確認する。
(戻ってきてたんだ・・・・・)
あの後、デーデマンはすぐにセバスチャンに捕まり、今はもう使われていない別館の部屋へと連れ込まれた。
そしてそこで 。
ゆっくりと体を起こす。躰全体がだるく、ある部分は痛んだ。
格好はあの時のまま。身に着けているのはシャツだけ。あとは剥ぎ取られ、破り捨てられた。首の包帯もない。
躰全体に紅い華が散らばり、手首には縛られた後。
あのときの名残だ。
(セバスチャン・・・・・)
今日はとんでもない一日だった。
セバスチャンの目の前で、次々と彼以外の人にキスされたのだ。そのたびごとに彼の機嫌は
悪くなり・・・・・そしてこの結果だ。
あの部屋で、セバスチャンは怒りと嫉妬でデーデマンを喰い尽くした。
「俺の目の前で・・・・・」
「しかもうれしいと・・・・・」
「渡さない」
「貴女は俺のものだ」
吐き出される言葉には嘆きも含まれていた。
セバスチャンはなかなかデーデマンを満足させなかった。
焦らすほど焦らしたうえ、蕩かすようなキスと愛撫で蹂躙する。
おかげで彼女は、じりじりと満たされることのない拷問のような快楽にすっかり息絶えて
しまった。
それから先の記憶はない。
(水が欲しい)
のどの渇きを覚え、水を飲みに行こうとベットから下りようとしたところで、コンコンと
ノックと共にドアが開き、セバスチャンが入ってきた。水の入ったグラスを乗せたお盆を
手にしている。
「起きられましたか」
セバスチャンは何事もなかったかのような顔をして近づいた。
「のどが渇いたでしょう」
デーデマンがうんと返事しグラスを手に取ろうとするより早く、セバスチャンはグラスを
手にし、水を口に含むと彼女の唇に重ねた。
「・・・う・・ん、ンン・・・・」
唇が離れるとデーデマンは咳き込んでしまった。
セバスチャンはそれを見てくすっと笑い、もう一度唇に重ね、首筋、首もと、胸へと
キスの雨を降らす。
「あ・・・ダメ・・・・・これ以上・・・・」
「アレで終わりとお思いですか?」
拒もうとするデーデマンの躰に覆い被さる。
「お仕置きはこれからです」
悪夢は終わらない。
後書き
キス5題 05 狂気の沙汰