ついにクラウスに告白したアズサ。
なのに、なんでもない態度を取るクラウスにアズサは、ほっとするのだった。
百日の薔薇 アズサ→クラウス
数年前に書いた話をアップしました。
月見草(ツキミソウ) 自由な心
あなたは騎士です。
あなたはタキ様のモノ。
あなたはタキ様以外のものにはなれない。
それでも、僕の心は自由です。
騎士の誓いすら縛れない。
だからこの思いを抱いたことは、罪じゃないですよね?
翌朝、アズサはクラウスに顔を合わせることができた。
クラウスは眠たげに大きなあくびをしていた。
「おはようございます。クラウス大尉」
「ああ、おはよう」
クラウスは少し眠たげに挨拶を返した。
「昨夜は遅かったんですが?」
「ああ、ちょっとな」
詳しく話すのを拒むクラウスに、アズサは昨日の告白のせいかなと心配になった。
「コーヒーでももらってくるわ。」
「あの・・・大尉」
「うん?」
「昨日、連絡したんですけど気がづきました?」
「そうなのか?悪い。気づかなかった」
すまねぇと謝るクラウスに、アズサは内心ほっとした。
「いいんです。たいしたことないじゃないですから」
「そうか」
安堵するクラスにアズサはよかったと思う。
クラウスは受け止めて、聞き流し絵くれたのだ。
ああ、よかった。大丈夫。
これで一緒に戦える。
今までと同じように。
「僕が入れてきますよ。ここで待っててください」
「いいのか?」
「僕もいただきますので。大尉はブラックでいいですよね?」
頼むというクラウスに送り出され、珈琲を入れに行くアズサはよかったという思いに
浸った。
告白してよかった
あの人を好きになってよかった。
心は自由だ。
だから、いいですよね、今はまだ好きでいて。
いつか、他に好きな人ができるそのときまで。
(あなたが好きです)
決して叶わぬ思いであっても、幸せになれることもあるのだとアズサは知ったの
だった。
あとがき
ここで力尽きてました。
この後どうなるのか、思いついたら書きたいと思います。